香港不動産情報
賃貸マンション
香港の賃貸マンションは、ほとんどが分譲賃貸で、個々のお部屋にそれぞれオーナーがいます。
マンションの購入価格は一世帯でも結構な値段がします。日本人が借りている部屋をもし買ったら大雑把に言って1000万香港ドルくらいでしょうか。一般的な契約期間は2年間、1年目は解約不可(FIX期間)、2年目は通知をすれば途中解約が出来る(OPTION期間)契約が主流です。
一部屋ごとに家主さんが違えば、部屋のカラーやコンディションも変わります。ご自分の重要ポイントを絞った上、沢山見学して良い部屋を選びましょう。
サービスアパートメント
サービスアパートメントとは、ホテルと同じようなサービスが受けられる賃貸マンションのことです。週数回のお部屋掃除、ベッドメイキングなどがあり、水道光熱費・管理費等は賃料に含んでいます。NHK、BS-1・2も受信でき、もちろん、家具・家電付です。
食器付のところもありますので、まさしくトランクひとつで住み始めることが可能です。1ヶ月からの契約ですので、短期滞在の方や単身のお客様には大変便利です。
部屋探しのコツとポイント
不動産会社は1件か2件に絞りましょう。3社以上は情報が重複しすぎで、掛け持ちはお客様にとって非効率的になりえます。
部屋の間取りは1ベットルーム・2ベットルーム・3ベットルームが一般的で、ほとんどの物件はベランダがありません。
また契約面積には公共部分の面積も含まれています。室内面積はおおよそ80%前後とお考えください。ご予算内で納得できる間取りに狙いを絞りましょう。
家主さんは日本人ではありませんから、カルチャーが違います。日本の様に業者クリーニングまで入ることはなく
簡単な清掃レベルの部屋が一般的ですので、細かいところまで清掃が行き届いていない物件も多く、オーナーにより清掃レベルはまちまちです。
しかし、日本の様に退去時にクリーニング費用を差し引かれない所を考えますと、習慣の違いによるケースバイケースともいえます。
家具、家電、特にエアコンにトラブルが多いです。新品交換も視野にいれて要チェック。
セキュリティーの強弱、マンション内クラブハウス等の設備見学もお忘れずに。
賃料
物件ごとにオーナーが違うため、同じマンション内でも家賃にばらつきがあります。内装の良し悪し、家具・家電の質によって家賃に違いが出るのは勿論ですが、高層階やSea Viewは特に人気があり値段も高くなります。
保証金(Deposit)
住宅の賃料の2カ月分が主流です。退去時に問題がなければ全額返却されます。
礼金(Key money)
必要ありません。
仲介手数料(Agent commission)
成約時、不動産業者に支払、月額賃料の0.5カ月分
契約印紙税(Stamp duty)
家賃契約締結に対しての納税。
家主さんと折半します。家賃により金額変動しますが数百ドル程度を1回支払ます。
※管理費(Management fees)
マンションの管理費用。
※不動産税(Rates)
政府が設定した年間賃料(実際の賃料とは異なります)の5.5%を、3か月1度、4期に分けて支払います。
※借地料(Government Rent)
土地使用税。
上記※印の費用は家賃に含まれるケースが多いですが、必ず家主さんに確認しましょう。
なお、水道光熱費・電話代はテナント負担が一般的です。
契約期間
2年間が一般的、1年以内は解約不可です。
2年目より2カ月前の通告で途中解約が可能という契約が多いです。
仮契約
お客様、家主さん双方が合意しましたら仮契約をします。
お部屋の予約金として家賃の1か月分を家主さんに支払います。
仮契約書には、 | ※家主さんの身分証明(名称、ID番号、住所) ※お客さまの身分証明(名称、ID番号またはパスポート番号(法人契約の場合はBR番号)、住所) ※お部屋の住所 ※家賃、敷金、契約期間とその内訳(FIX期間及びOPTION,解約の予告期限 ※その他の契約条件 以上が記載されます。 |
また、別に家具リストを作成し、仮契約書と家具リストに双方サインして、家主さんが予約金を受け取ったら仮契約が成立します。
本契約
契約の発生日(主に入居日)に本契約をします。
仮契約時の予約金は入居月の家賃として充当されます。
最後に入居者と家主さんが折半で香港政府への印紙税を支払います。
【印紙税は賃貸契約の法的根拠となるもので、印紙税のない契約書は法的に無効です。】
※※決済時までに必要な金額
予約金→家賃1カ月分(本契約時に入居月の家賃として充当)
保証金→家賃2カ月分(退去時に問題がなければ家主さんから返還されます。)
印紙税→数百香港ドル~数千数百香港ドル程度
仲介手数料→家賃半月分、もしくはミニマムチャージとして5000香港ドル
途中解約
退去する日が決まり次第、解約通知をオーナーに送ります。(解約予告期限は仮契約書、本契約書を確認)
解約通知にはお部屋の住所、退去する日付と退去する旨を記入し、サインした物を郵送、またはFAXにて家主さんに送ります。
法人契約の場合は会社のレターヘッドを使用し、サインの場所にカンパニーチョップが必要になります。
※FIX期間内の途中解約は認められません。
契約終了
契約が満期し、入居者と家主さん双方または一方が契約の更新を望まなければ契約終了・退去となります。
この場合、解約通知は必要ありません。家主さんと連絡を取り合い鍵の返却日を決めます。
契約更新
契約満了前(1~2カ月程度)に入居者・家主さん双方が契約継続を望んだ場合、契約条件(家賃、契約期間、家具・家電・修理などのリクエスト)
などの見直しが行われ、双方の同意をもって更新契約が結ばれます。この契約は再契約として新たに印紙税を支払います。
また不動産会社を介した契約の場合は仲介手数料が発生します。
退去
契約通知に書き込んだ契約終了日までに都合が良い日を決め、入居者・家主さん・不動産業者立会いの下退去手続きを行います。
*鍵の確認と返却
*家具リストに記載された家具の確認と返却
*部屋のコンディション確認
*電気・水道・ガスのメーター確認と清算
*(入居カードがある場合)カードの返却
【家具・家電製品は退去時に全て家主さんに返却します。入居時に有ったものが退去時に無くなっていた場合、入居者の責任が問われます。
敷金の返却
退去の手続きが完了しましたら家主さんより敷金の返却をしてもらいます。
通常の破損や摩耗程度でしたら問題ありませんが、部屋が酷く汚れていたり、家具が壊れていたなどのケースですと敷金から補修費用が引かれる原因となります。
【日本人入居者は比較的部屋を綺麗に使ってくれると評判なので、家主さんの視線が厳しい場合もあります。】